茂木健一郎 books

私が今までに出版した本、する予定の本のリストです。新しい順番に並んでいます。

Last updated 1999.7.28

●「プロセス・アイ」(仮題) 某出版社 2000年春〜夏?

近未来の地球を舞台にした、心と脳のミステリーを巡る三人の男の葛藤。初の本格フィクション。クローン少女やチベット、ダライ・ラマも登場? 7月末現在、プロットがあるだけです。書く時間がとれるのだろうか? ジャンルとしては、サスペンスというものになるようです。

●「意識についての本」(タイトル未定)講談社ブルーバックス 1999年内?

某大手企業の伝説的技術者(最近では犬型ロボットとかも(笑))との対談。私のところで原稿が止まっています。はやくしなくては(^ ^ );;。

「クオリア、志向性、私」(仮題)ナカニシヤ出版 1999年秋〜冬出版予定

 千葉大学の哲学者の塩谷賢、19才の沖野真人と共著。京都の禅寺を巡りながら、「私が私であるとはどういうことか?」について話し合いました。

「心が脳を感じる時」 講談社  発売中

定価1800円

 「脳とクオリア」の原稿を書き終えてから約2年、この間の最大の進歩は「主観性」の問題に気がついたことでした。ある意味では「クオリア」の問題以上に難しい「主観性」の問題をあわせて論じます。クオリアに加え、「志向性」を脳と心の関係を考える上で中核となる概念として位置付けます。「志向性」は、感覚情報と運動情報の融合に深く関わっています。また、ミラーニューロンなどの、最近の認知科学の成果を取り入れます。

● Mogi, K. (1999) Response selectivity, neuron doctrine, and Mach's principle in perception. in Riegler, A. and Peschl M. eds. Understanding Representation. Plenum Press.

● 「生きて死ぬ私」 徳間書店 1998年

 人間の心に生じる総ての表象は、脳内現象に過ぎないという観点から、科学、文化、宗教などの問題について考えたエッセイです。デジカメで撮った写真ものせてしまいました。

● 「脳とクオリア」 日経サイエンス社 1997年 3刷出来!!!

 心脳問題の中核としてのクオリアについて本格的に論じた本です。「認識におけるマッハの原理」、「相互作用同時性」という二つの概念を提出しています。養老孟司さん、米沢富美子さんなどが好意的な書評を書いて下さいました。私が3ー4年間思い悩んで来たことを吐き出した、「青春の書」です。       

「脳とクオリア」の要約

● 「ペンローズの量子脳理論」 徳間書店 1997年 (竹内薫と共訳、解説)

2刷出来!!!

 ロジャー・ペンローズは、確かに、意識の問題について何らかの直感を持っている。ただ、ハメロフと唱えているマイクロチューブル説はおそらく間違いである。彼は、自説の誤りを修正して、新たな地平へと向かえるでしょうか?

● 「科学は心霊現象をいかにとらえるか?」 徳間書店 1997年 (竹内薫と共訳、解説)

 33才でノーベル物理学賞を受賞した天才ブライアン・ジョセフソンがESPなどの現象に興味をもった背景(イギリスの経験主義的科学文化)を理解するのは、日本の「言霊支配」科学文化の中で育った人には難しいかもしれない。この本は、世界で初めてジョセフソンの超常現象に関する論文を集めてコンパイルした本です。ジャーナリスティックにいい仕事をしたと思っています。

● 「トンデモ科学の世界」 徳間書店 (竹内薫と共著)1995年

 私の執筆部分(後半)では、心脳問題に関する様々な学説を批判的に紹介しています。特に、Marvin Minskyなどのhard AIの人たちに厳しいコメントをつけています。

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